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韓国旅行で男の美容!おすすめ施術と費用ガイド

韓国 旅行 男 美容

こんにちは。メンズコスメ図鑑、運営者の「シライヒロ」です。

最近、「韓国旅行のついでに美容医療を」と考える男性がすごく増えていますよね。私自身も美容に関心がある一人として、その気持ち、とてもよく分かります。韓国のメンズ美容に関心はあるけれど、いざ「韓国、旅行、男、美容」と検索してみても、情報が多すぎて何から手をつければいいか分からない、という方も多いんじゃないでしょうか。

美容皮膚科のおすすめ施術って何があるのか、人気のポテンツァやシュリンク、ほくろ除去は日本と比べていくらぐらい安いのか。あるいは、もっと本格的に男の眉毛アートメイクやプチ整形(ボトックスなど)にも挑戦してみたいけど、ダウンタイムはどれくらい必要なのか。予約はカンナムオンニのようなアプリでいいのか、言葉の壁(通訳)は大丈夫か、など、次から次へと疑問や不安が出てくると思います。

この記事では、そうした韓国での美容医療が初めての男性に向けて、入門編の「肌管理(ハダグァンリ)」から中級編の「眉毛アートメイク」、そして知っておくべきエリア別のクリニックの選び方や、予約、タックスリファンド(免税)といった実践的なノウハウまで、知っておくべきポイントを網羅的に整理しました。

  • 韓国のメンズ美容で人気の施術(肌管理・眉毛)
  • エリア別(江南・明洞)のおすすめクリニックと選び方
  • 予約アプリや費用の目安(タックスリファンド)
  • 施術後のダウンタイムと重要な注意点
目次

韓国旅行で男の美容「肌管理」入門

韓国旅行で男の美容「肌管理」入門

まずは美容医療の入門編、「肌管理(ハダグァンリ)」からですね。これは韓国の美容文化の土台とも言えるもので、男性でも「当たり前」のケアとして定着しています。メスを使わない皮膚科の施術が中心で、ダウンタイムが短いものが多いため、2泊3日や3泊4日といった短い旅行日程にも組み込みやすいのが最大の魅力です。

メンズ美容皮膚科のおすすめ施術

韓国の美容皮膚科は、まさに技術の激戦区。次々と新しい機器や施術が導入されています。肌の悩みは人それぞれなので、最終的には現地で専門の医師とカウンセリングするのが一番ですが、ここでは「韓国 旅行 男 美容」という文脈で、特に男性に人気、あるいは推奨されることが多い代表的な施術をピックアップします。

トーニング & LDM

これは、韓国の皮膚科で「基本セット」として組まれていることが多いメニューです。「レーザートーニング」は、低出力のレーザーを広範囲に照射することで、肌の奥にあるメラニン色素を少しずつ破壊し、シミやくすみ、色ムラを改善して肌全体のトーンを明るくする施術です。「LDM」は高密度超音波(Lokal Dichte Mikromassage)の略で、肌に強力な水分補給と鎮静、コラーゲン生成促進をもたらします。レーザーで肌に軽い刺激を与えた後、LDMでしっかり鎮静・保湿するという、非常に合理的な組み合わせですね。毛穴の引き締めや肌のトーンアップをしたい方に向いています。

ポテンツァ (POTENZA)

ポテンツァ

日本でも非常に人気が出てきた施術ですね。ポテンツァは、マイクロニードル(極細針)を肌に刺し、針先から高周波(RF)を照射する機械です。これだけでも肌の創傷治癒(傷を治そうとする力)によってコラーゲン生成が促されますが、ポテンツァの真骨頂は「ドラッグデリバリーシステム」にあります。針が抜ける瞬間に空気圧で薬剤(美容液)を肌の奥深くに均一に注入できるため、特にニキビ跡のクレーターや開いた毛穴の改善に高い効果が期待されます。

シュリンク (HIFU)

日本でいう「ハイフ(HIFU)」です。シュリンクは韓国でのブランド名ですね。これは高強度焦点式超音波(High-Intensity Focused Ultrasound)の技術を使い、肌の表面ではなく、その奥深くにある「SMAS筋膜(スマスきんまく)」という、肌の土台となる層にピンポイントで熱エネルギーを加える施術です。メスを入れずに顔のたるみを引き上げ、リフトアップするのが目的です。韓国はHIFUの価格競争が非常に激しく、日本と比べて圧倒的なコストパフォーマンスで受けられるケースが多いため、旅行者に大人気です。

男性でも入りやすいクリニックの例 例えば、ソウルの狎鷗亭(アックジョン)ロデオ駅近くにある「ジュエンクリニック」などは、「日本語通訳常住」を明記しており、実際の利用者における性別比率も男性が31%と、男性患者が非常に多いことを公表しています。こういった情報開示は、初めての男性にとって安心材料になりますね。

ポテンツァやシュリンクの効果は?

もう少し具体的に、これらの人気施術のメカニズムと期待できる効果、ダウンタイムについて掘り下げてみましょう。

ポテンツァの真価:ドラッグデリバリーと肌質改善

ポテンツァがニキビ跡や毛穴に強いと言われる理由は、前述の「ドラッグデリバリーシステム」にあります。肌に針を刺して高周波を流すだけでも肌の再生は促されますが、そこに肌悩みに合わせた薬剤(例えば、コラーゲン生成を促す「PCL」や、肌再生を促す「リジュラン」など)を直接、均一に送り込むことで、肌の凹凸や毛穴、赤みといった複合的な悩みにアプローチできます。施術直後は赤みが出ますが、ダウンタイムは2~3日程度で引くことが多いようです。

シュリンクのメカニズム:土台からのリフトアップ

シュリンク(ハイフ)が「リフトアップ」と呼ばれる理由は、そのアプローチの深さにあります。肌の構造は表面から「表皮」「真皮」「皮下脂肪」、そしてその下に「SMAS筋膜」となっています。従来のレーザーや高周波が主に「真皮」層に働きかけて肌のハリを出すものだったのに対し、ハイフはこの「SMAS筋膜」にアプローチします。この筋膜は、本格的なフェイスリフト手術で医師が引き上げる層と同じです。 シュリンクは、このSMAS筋膜に超音波で熱エネルギーを加え、意図的にタンパク質を収縮させます。例えるなら、お肉を焼くとキュッと縮むのと同じ原理ですね。これにより、肌の土台そのものが引き締まり、たるみが改善されるというわけです。ダウンタイムはほぼ無いとされており、施術直後からメイクも可能な場合が多いのが、旅行者にとって最大のメリットです。

施術に関するご注意 これらの施術は医療行為です。効果の現れ方、痛み(HIFUは特有の痛みを感じる場合があります)、ダウンタイムの期間には大きな個人差があります。 また、価格が安いからといって過度な出力を求めると、火傷や神経損傷のリスクもゼロではありません。必ず施術前にクリニックで専門の医師によるカウンセリングを受け、ご自身の肌状態に合った施術か、リスクや副作用について十分な説明を受けてください。

韓国でのほくろ除去はいくら?

ほくろ除去も、韓国旅行の「ついで美容」として根強い人気があります。多くはCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)などで、ほくろの組織を蒸散させて削り取る方法です。

「いくら?」という費用ですが、これはクリニックやほくろの状態でピンキリとしか言えません。それこそ「1個1,000ウォン(約100円)」といった驚くようなイベント価格を提示しているクリニックもあれば、大きさ(mm単位)や深さで細かく料金設定しているところもあります。「10個まで〇〇ウォン」といった「取り放題」パッケージも多いですね。

ただし、ほくろ除去は「安いから」という理由だけで選ぶと後悔する可能性もある施術です。

ほくろ除去で「安さ」だけで選ぶリスク ほくろ除去は簡単な施術に見えますが、実は非常に繊細な技術が求められます。

  1. 跡が残る(凹む)リスク: ほくろの根が深い場合、再発を恐れてレーザーを深く当てすぎると、ほくろが取れた部分がクレーターのように凹んでしまい、元に戻らなくなる可能性があります。
  2. 再発のリスク: 逆に、跡が残るのを恐れて浅く削りすぎると、ほくろの細胞が残り、数ヶ月後に同じ場所から再び黒く浮き上がってくることがあります。

安すぎるクリニックが必ずしも悪いわけではありませんが、価格の安さだけでなく、口コミや症例写真(ビフォーアフター)をしっかり確認し、信頼できるクリニックを選ぶのが重要です。また、施術後は「再生テープ」という保護シールを1週間ほど貼り続ける必要があり、このアフターケアが仕上がりを大きく左右します。

必見!オリーブヤングのメンズコスメ

必見!オリーブヤングのメンズコスメ

施術と並んで、韓国美容のもう一つの大きな柱が「コスメ購入」です。特に韓国最大のドラッグストアチェーン「オリーブヤング(オリヤン)」は、男性美容の聖地と言っても過言ではありません。空港のタックスリファンド(免税)カウンターも、オリヤンの黄色い袋を持った人で溢れていますよね。

日本人男性が買うべきなのは、派手なメイクアップ用品ではなく、「肌の基礎力を上げる高機能スキンケア」「バレない程度の自然な補正アイテム」に集中しているかなと思います。

スキンケア(高保湿・鎮静)

特にレーザー施術などを受けた後の肌は、非常にデリケートで乾燥しています。この時期の保湿と鎮静(肌を落ち着かせること)は、施術の効果を最大化するために不可欠です。そこで注目したいのが、皮膚科医も推奨することが多い「ダーマコスメ」と呼ばれる分野です。

  • AESTURA (アエストラ) / アトバリア365 クリーム: これはもう鉄板ですね。肌のバリア機能に不可欠な「セラミド」を、特許技術の「高密度セラミドカプセル」にして配合しています。このカプセルが肌の奥まで素早く浸透し、保湿をキープする能力に優れています。ベタつかないのにしっかり潤うので、男性の肌にもぴったりです。
  • Dr.G (ドクタージー) / レッドブレミッシュクリアスージングクリーム: こちらも韓国で絶大な人気を誇る、いわゆる「鎮静クリーム」です。水分たっぷりのジェルテクスチャで、肌の赤みやほてりをクールダウンさせてくれます。脂性肌(オイリー肌)の方や、夏場の保湿にもおすすめです。

基本的なスキンケアの考え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

メンズメイクの正しい順番を解説!初心者でも簡単なやり方 – メンズコスメケア図鑑

リップクリーム(保湿&血色)

顔の清潔感を左右する重要なパーツが「唇」です。カサカサだと、それだけで清潔感がダウンしてしまいます。

  • 保湿重視: BIODERMA (ビオデルマ) / アトデルムリップスティック 韓国で常に人気上位の定番高保湿リップ。無香料・無着色でベタつかず、男性でも非常に使いやすいです。
  • 自然な血色: NIVEA (ニベア) / シャインシリーズ ピーチ これは「バレない」血色リップとして本当に優秀です。塗ってもテカテカせず、ほんのりとした血色ピンクで、唇の色が悪い日でも「元から健康的な唇」を演出できます。

BBクリーム(使い方重視)

韓国メンズメイクの基本とも言えるBBクリーム。肌のトーンを均一にして、軽いニキビ跡や青ひげ、毛穴をカバーするために使用されます。大事なのは「商品選び」よりも「使い方」です。

BBクリームを自然に仕上げるコツ 初心者がやりがちなのは、日焼け止めのようにベタッと塗り広げて「顔だけ白い」状態になること。これは絶対に避けたいですよね。

  1. 米粒半分~1粒程度を手の甲に出します。
  2. それを指に取り、頬、おでこ、鼻、あごに「点置き」します。
  3. 顔の内側から外側に向かって、とにかく薄く、叩き込むように伸ばします。絶対に擦ってはいけません。
  4. (可能なら)最後に何もついていないスポンジやブラシで顔全体を撫でるように馴染ませると、余分なクリームが取れてさらに均一でナチュラルなツヤ感が出ます。

この「薄く伸ばす」を徹底するだけで、仕上がりが劇的に変わりますよ。

印象激変!男の眉毛アートメイク

肌管理と並んで、いや、もしかしたらそれ以上に「韓国 旅行 男 美容」という検索行動の核となるのが、この「眉毛アートメイク」かもしれません。

その人気の理由は、なんといっても圧倒的な「費用対効果(ROI)」にあると思います。メスを入れるような高リスクな整形手術とは異なり、ダウンタイムが比較的少ない(数日~1週間、色が濃くなる期間がある)にもかかわらず、顔の印象を最も劇的に、かつポジティブに変えられる施術だからです。

体験談でも「眉毛を変えただけで顔立ちがはっきりして若々しく見える」「朝の眉毛セットの手間(5分)がゼロになった」といった声が非常に多く、一度やると手放せなくなる、と言われています。

ただ、多くの男性が施術前に抱える最大の不安、それは「海苔(のり)を貼り付けたような不自然な仕上がり」や「いかにも”やりました感”のあるデザイン」になること。この恐怖心は、私もよく分かります。

だからこそ、韓国のクリニックは技術を磨き、いかに「自然に仕上げるか」で競争しています。現在の主流は、自分の眉毛の流れに沿って一本一本の毛並みを描いていく「EMBO(エンボ)/ マイクロブレーディング」という技法や、パウダー状にふんわり色を入れる「Suji(スジ)/ マシン」という技法、あるいはその両方を組み合わせた「コンボ」と呼ばれる技法です。カウンセリングで自分の希望(できるだけ自然に、など)をしっかり伝えることが重要です。

知っておくべき「自然さ」と「持続力」のトレードオフ これは、施術前に必ず理解しておくべき専門的な分岐点です。実際のカウンセリングでも説明されることが多いですが、一般的に「仕上がりの自然さ」と「持続力」はトレードオフの関係にあります。

  • 「より自然な仕上がり」を求める場合: (例:EMBO技法で、浅い層に、薄い色で入れる) 仕上がりは非常にナチュラルですが、色素を入れる量が少ないため、持続力は短くなる傾向があります(例:1年程度で薄くなる)。
  • 「より長い持続力」を求める場合: (例:コンボ技法で、深い層に、濃い色で入れる) 色素がしっかり定着するため、持続力は長くなりますが(例:2~3年)、施術直後(~1週間)はかなり濃く、”やった感”が強くなる可能性があります。

どちらが良い・悪いではなく、自分のライフスタイルや価値観(こまめにリタッチしてもいいから自然さが欲しい vs 面倒だから長持ちさせたい)に合わせて選択することが、満足度に繋がります。

 

韓国旅行で男の美容「整形」実践ガイド

ここからは、肌管理の次のステップ。より積極的に顔の印象や輪郭そのものにアプローチする「プチ整形」や、本格的な「外科手術」、そして旅行全体のプランニングについての実践的な情報です。こちらは、より慎重な計画と情報収集が必要な分野ですね。

男のプチ整形、ボトックスとフィラー

メスを使わず、注射によってコンプレックスを改善する「プチ整形」も非常に人気があります。代表的なのが「ボトックス」と「ヒアルロン酸(フィラー)」です。

ボトックス(ボツリヌストキシン)

ボトックスは、ボツリヌス菌が作り出すタンパク質の一種で、筋肉の動きを一時的に麻痺(緩和)させる働きがあります。これを利用して、表情ジワを改善したり、筋肉のボリュームを減らしたりします。

  • 人気の部位(シワ): 眉間(無意識に力を入れてしまうシワ)、額、目尻(カラスの足跡)など。
  • 人気の部位(筋肉): エラ(咬筋)。食いしばりや歯ぎしりで発達したエラの筋肉に打つことで、筋肉を「痩せ」させ、輪郭をシャープに見せる効果(小顔効果)が期待できます。

韓国では国産(Hugel社など)と海外製(アラガン社のボトックスビスタ®など)が選べることが多く、国産の方が安価な傾向があります。

ヒアルロン酸(フィラー)

フィラー(Filler)とは「埋めるもの」という意味で、その名の通り、皮下に注入してボリュームを持たせるジェル状の製剤です。シワの溝を物理的に埋めたり、特定の部位を高くしたり、輪郭を形成したりします。

  • 人気の部位: あご(シャープに尖らせてEラインを整える)、鼻(鼻筋を高くする「プチ隆鼻術」)、ほうれい線(溝を埋める)、涙袋など。

こちらも様々なメーカーの製剤があり、硬さや持続期間によって価格が異なります。

【最重要】「フィラー」という言葉の罠に注意! ここで、利用者が陥りやすい非常に危険な混同について、強く警告しておきたいと思います。私たちが今「プチ整形」として話している「フィラー」は、「ヒアルロン酸」のことです。これらは数ヶ月~2年程度で体内に吸収され、溶けて無くなります。

しかし、美容整形の分野には、「溶けないフィラー」「プロテーゼ(人工骨、シリコン)」も存在します。これらも「鼻フィラー」「顎フィラー」と呼ばれることがありますが、中身は全くの別物です。

これらは体内に吸収されず、永続的です。永続的と聞くと聞こえはいいかもしれませんが、もし形が気に入らなかったり、感染を起こしたりした場合、取り出すには「外科手術」が必要になります。

「フィラー」という言葉だけで安易に判断せず、自分が受けようとしている施術が「吸収性(プチ整形)」なのか「非吸収性(外科手術)」なのかを、必ず、必ず確認してください。

メンズ整形で人気の「鼻」と「目」

こちらは上級者向け。プチ整形ではなく、メスを入れる本格的な「外科手術」の分野です。韓国の男性整形外科において、特に需要が高いとされるのが以下の部位です。

1位:鼻(男性らしさの中心)

鼻は顔の中心にあり、顔全体の立体感や「男性的な印象」を決定づける最も重要なパーツです。女性の鼻整形が「高く、細く、少し反った」デザインを好むのに対し、男性の場合は「眉間から鼻先までが直線的で、太く、しっかりとした高さのある」デザインが好まれる傾向があります。これは、女性のそれとは全く異なる技術とデザインセンスが求められます。

2位:目(印象の決定打)

目の手術も人気ですが、こちらも女性とはニーズが異なります。多くの男性が求めるのは、派手な「平行二重」ではなく、「無切開目元矯正」(まぶたの裏側から筋肉を調整し、眠そうに見える目を開きやすくする)や、ごく自然な「奥二重」(末広型)にして、目力をアップさせることです。「バレたくないけど、印象は良くしたい」というニーズが強い分野ですね。

このレベルの手術になると、もはや「旅行のついで」ではなく、明確な目的を持って渡韓するケースがほとんど。クリニック選びも「大手だから」「安いから」ではなく、「鼻専門のスペシャリスト(〇〇院長)」「輪郭専門のスペシャリスト」といった形で、医師の技術と症例を徹底的にリサーチして選定する傾向にあります。(例:鼻専門のコウォン整形外科、輪郭専門のF5整形外科など、特定の分野に特化したクリニックが多数存在します)。

江南と明洞、エリア別クリニック比較

さて、いざクリニックを選ぶとなった時、ソウルのどこに行けばいいのか。実は、エリアごとにはっきりとした「棲み分け」があります。自分の「美容目的」と「旅行のスタイル」に合わせてホテル(滞在エリア)を選ぶのが、時間も体力も無駄にしない賢い戦略です。

江南(カンナム)/狎鷗亭(アックジョン)

言わずと知れた韓国美容のメッカ。地下鉄の駅を降りた瞬間から、美容外科の看板が視界を埋め尽くします。ここは、最先端、高価格帯、かつ高度に専門化されたクリニックが密集するエリアです。ビル丸ごとが美容外科というような「ファクトリー型」の大手病院(id美容外科やPOP整形外科など)から、特定の施術(鼻、輪郭、目など)に特化した職人気質の小規模な専門クリニックまで、玉石混交です。 推奨ユーザー:本格的な肌管理、専門的な整形手術、ハイレベルなアートメイクなど、「美容」を旅行の主目的に据えている人。

明洞(ミョンドン)

ソウル最大の観光地であり、旅行者(特に初心者)にとっての利便性が最も高いエリアです。ショッピングやグルメの合間に立ち寄れる立地が魅力。クリニックやサロンも、観光客の扱いに非常に慣れており、日本語対応が最も進んでいるエリアと言えます。特にアートメイク(マークスブロウ、セカジソウォン医院など)や、肌管理の「ライトなセットメニュー」を提供するクリニックが多く集まります。 推奨ユーザー:旅行の「ついでに」美容(特にアートメイクやライトな肌管理)を効率よく済ませたい人。

弘大(ホンデ)

若者とアートの街。大学が集まるエリアでもあるため、クリニックも「若年層向け」に「非常にリーズナブル」な価格設定が特徴です。ドクタープチクリニックのように、ボトックスやフィラーといった「プチ整形」や、手軽なレーザー施術に特化し、イベント価格で集客している傾向があります。 推奨ユーザー:予算を抑えてプチ整形や手軽な肌管理を試してみたい若年層。

エリア 特徴 推奨ユーザー
江南(カンナム)/狎鷗亭(アックジョン) 韓国美容のメッカ。最先端・高価格帯・専門分化されたクリニックが密集。 本格的な肌管理、専門的な整形手術、ハイレベルなアートメイクを求める人。
明洞(ミョンドン) 最大の観光地。旅行者向けの利便性が最も高い。日本語対応のアートメイクサロンなども多い。 旅行の「ついでに」美容(特にアートメイク)を効率よく済ませたい初心者。
弘大(ホンデ) 若者の街。若年層向けで「リーズナブル」な価格設定が特徴。プチ整形に強い傾向。 予算を抑えてプチ整形(ボトックス等)を試してみたい若年層。

カンナムオンニでの予約と通訳は?

ひと昔前は、韓国のクリニックを予約するには、国際電話をかけたり、メールで拙い英語のやり取りをしたりと、非常にハードルが高かったようです。しかし、今はその状況が一変しました。その最大の功労者が、「カンナムオンニ」や「YeoTi」といった美容医療専門の予約プラットフォームアプリです。

アプリ予約の絶大なメリット

これらのアプリが日本語に完全対応しているため、日本にいながらにして、以下のことが全て完結してしまいます。

  • 膨大な口コミ(体験談)の閲覧: 実際に施術を受けた人のリアルな(時には辛口な)レビューや、症例写真(ビフォーアフター)を比較検討できます。
  • イベント価格(割引)の比較: クリニック側がアプリ限定の「イベント価格」を提示していることが多く、正規価格より安く予約できる可能性があります。
  • チャットでの問い合わせ・予約: 気になるクリニックが見つかったら、アプリ内のチャット(LINEのようなもの)で、日本語で直接質問したり、予約を確定させたりできます。

「日本語対応」の重要性

アプリで予約できたとしても、当日のカウンセリングは不安ですよね。そこで重要になるのがクリニックの「日本語対応レベル」です。医療行為において、細かいニュアンスの伝達は、仕上がりの満足度と安全性を左右する最重要事項です。

例えば、眉毛アートメイクで「自然にしてほしい」と伝えても、その「自然」の度合いが人によって違います。「日本語通訳常住」を掲げているクリニックは、医療通訳の訓練を受けたスタッフが常にいるため、デザインの細かい要望や、施術中の痛み、術後の不安などを正確に伝えることができます。一方、「日本語可」という表記の場合は、単に日本語が話せるスタッフがいる、というレベルの可能性もあり、専門的な医療用語の伝達には不安が残るかもしれません。特にプチ整形や外科手術を考える場合は、「日本語通訳常住」か、医療通訳サービスを別途手配することを強く推奨します。

必読!タックスリファンドとダウンタイム

最後に、韓国美容旅行を成功させるための「お金」と「アフターケア」に関する、非常に重要な実践的情報です。ここを見落とすと、大きく損をしたり、トラブルになったりする可能性があります。

タックスリファンド(付加価値税還付)

これは、旅行者にとって最大の「お得」情報の一つです。韓国では、タックスリファンド加盟店(TAX FREEと表示がある店)で一定額以上の買い物をすると、空港などで付加価値税(VAT、韓国では10%)の一部が戻ってきます。オリーブヤングでのコスメ購入はもちろん対象ですが、見逃してはいけないのが、美容医療(コスメティックサージェリー)もこの還付対象である点です。

施術費用も還付対象です!

  • 対象: 「タックスリファンド加盟」の美容クリニックで支払った、肌管理、アートメイク、プチ整形、外科手術などの費用。
  • 条件: 1回の支払額が3万ウォン以上500万ウォン未満であること(※空港での還付は上限が異なる場合あり)、施術後3ヶ月以内に出国すること、など。
  • 必要書類: パスポート(支払時にクリニックへの提示が必須)、およびクリニックが発行する「医療サービス供給確認書(還付証明書)」

この制度を活用するかどうかで、旅行全体の総実質コストが数千円~数万円単位で変わってきます。必ず、予約時や支払い時に「タックスリファンドを受けたい」と伝え、必要書類を発行してもらってください。

【重要】この制度は、最新情報(2025年11月時点)によれば、この美容医療に関するタックスリファンド特例は2025年12月31日をもって終了が予定されています。(出典:韓国観光公社「美容関連医療費の付加価値税還付について」)。2026年以降に旅行を計画される方は、この恩恵が受けられなくなる可能性が極めて高いため、ご注意ください。

ダウンタイムと帰国の飛行機

「施術後にすぐ飛行機に乗れる?」という不安も多いようです。これについては、

  • ライトな施術(肌管理、ほくろ除去、プチ整形): 基本的に「施術翌日でも搭乗は問題ない」とされています。
  • 外科手術(鼻、輪郭など): 術後は腫れや内出血がひどく、圧力がかかる飛行機は推奨されない場合があります。最低でも1週間は現地に滞在し、術後の経過観察(抜糸など)を受けてから帰国するのが一般的です。

万が一、空港で(腫れや顔に貼ったテープなどで)質問された場合に備え、クリニックが「飛行機に乗っても問題ありません」という医師の「整形証明書」を発行してくれることもあります。必要な方は、事前にクリニックに相談してみてください。

成功する韓国旅行と男の美容まとめ

成功する韓国旅行と男の美容まとめ

ここまで、「韓国 旅行 男 美容」をテーマに、入門編の肌管理から実践編の予約・アフターケアまでを網羅的にまとめてきました。最後に、この記事で私が最も伝えたい、韓国美容旅行を成功させるための最重要行動規範をお伝えします。

それは、「韓国美容旅行は、観光旅行とは全く別物である」という認識を持つことです。スケジュールに余裕のない「観光旅行」に「美容医療」を無理やり詰め込もうとすると、ほぼ確実に失敗します。これは「治療(と回復)の旅」であると定義すべきです。

なぜなら、美容施術後の行動規範は、典型的な旅行行動(観光、グルメ、飲m酒)を真っ向から否定するからです。

【厳守】レーザー施術後の注意事項(ゴールデンバランス医院の例より) これは多くのクリニックで共通して言われる、絶対的なルールです。旅行気分でこれらを破れば、何十万円も払った施術の効果が得られないばかりか、深刻な炎症や色素沈着(シミ)を引き起こすリスクがあります。

  • 【厳V守】禁酒・禁煙: スキンボトックス、シュリンク、各種レーザー施術後、「少なくとも一週間は禁酒、禁煙」が強く求められます。アルコールやニコチンは血流を促進し、炎症を悪化させ、肌の再生を著しく妨げます。
  • 【厳守】サウナ・激しい運動の禁止: レーザー脱毛後は3~4日程度、スキンボトックスやポテンツァなどの後は1週間ほど、体温を上げる行為(激しい運動、サウナ、チムジルバン、水泳、長時間の入浴)は禁止です。
  • 【必須】術後ケア(保湿・日焼け止め): レーザー施術後の肌は、バリア機能が低下し、非常に乾燥しています。「必ず再生クリーム(CICAクリームなど)を塗ってください」と指示されます。また、肌は紫外線に対して無防備な状態です。日焼け止めを塗らずに外出することは「自殺行為」であり、必ずSPF50+ PA++++レベルの日焼け止めで徹底的に肌を守る必要があります。
  • 【必須】刺激の禁止: 洗顔時のスクラブやピーリング剤の使用は禁止です。施術後に発生する角質やトラブル(かさぶた)は、気になっても絶対に無理に触ったり、剥がしたりしてはいけません。

韓国美容旅行の満足度は、施術当日の技術で決まるのではなく、施術当日の夜から帰国後1週間、これらの地道なアフターケアを徹底できるかにかかっています。

しっかり計画を立て、施術後は「観光」ではなく「回復」に専念する覚悟を持つこと。それが、成功する「韓国旅行と男の美容」の唯一の鍵かなと思います。

免責事項 この記事で紹介している費用や施術内容、効果、ダウンタイムに関する情報は、あくまで一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果を保証するものではありません。美容医療には、効果の個人差や、予期せぬリスク、副作用が伴います。 正確な情報や最新の料金、ご自身の適応については、各クリニックの公式サイトを必ずご確認いただき、最終的な判断は専門の医師とのカウンセリングの上、ご自身の責任において行ってください。

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