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メンズファッションの基本知識を徹底解説

ファッションセンスがいい人の特徴とは?

        メンズファッションの基本知識を徹底解説

おしゃれになるにはメンズは何をすべきか、ファッション初心者で何から始めたら良いか悩んでいませんか。ファッションがわからない男性にとって、服装選びは難しいものです。この記事では、そんな悩みを解決するメンズファッションの基本知識を丁寧に解説します。ファッションの3大要素やファッションの基本色、そしてメンズファッションの基本色は何かといった基礎から、ファッションの7対3の法則とは?というような応用テクニックまで紹介します。また、ファッションセンスがいい人の特徴を参考にしつつ、高校生の基本的な服の選び方や20代大学生のメンズ服の選び方など、具体的なポイントも解説。この記事を読めば、明日からの服装選びがきっと楽しくなるはずです。

  • オシャレに見せるための普遍的な法則
  • 初心者でも失敗しない服の選び方
  • 年代別に押さえるべきファッションのコツ
  • センスを磨くために意識すべきポイント
目次

ゼロから学ぶメンズファッションの基本知識

  • ファッションがわからない男がまず知ること
  • ファッション初心者は何から始めるべきか
  • おしゃれになるにはメンズは何をすべきか
  • 意外と知らないファッションの3大要素は?
  • ファッションの基本となる色の考え方
  • メンズファッションの基本色は何色ですか?
  • ファッションの7対3の法則とは?

ファッションがわからない男がまず知ること

ファッションがわからない男がまず知ること

「自分にはファッションセンスがないから無理だ」「何を買えば正解なのか分からない」「そもそも、お店で店員さんに話しかけられるのが苦手だ」――。ファッションに対して、このような苦手意識や不安を抱えている男性は少なくありません。

メンズファッションはなぜみんな同じ?理由と脱却法を解説 – メンズコスメケア図鑑

しかし、ここで一つ、考え方を大きく変えてみませんか。オシャレとは、生まれ持った感覚や才能ではなく、ルールを覚えれば誰でもクリアできる、論理的な「ゲーム」のようなものです。そして、多くの人が「オシャレだ」と感じるスタイルには、必ず攻略法、つまり客観的な共通点が存在します。

ファッションは「非言語の自己紹介」である

あなたが誰かと出会った時、言葉を交わすよりも先に、あなたの服装が「第一印象」という名の自己紹介を済ませています。この「コミュニケーションツールとしてのファッション」こそ、初心者がまずマスターすべき領域です。

例えば、ファッションショーで見るような奇抜な服装は、自分の内面を表現する「自己表現」の側面が強いものです。しかし、私たちが日常で目指すべきは、相手に安心感や好印象を与え、円滑な人間関係を築くための服装です。それは、以下の「オシャレの三大原則」を実践することで、誰でも身につけることができます。

好印象を作る「オシャレの三大原則」

  1. 清潔感:全ての土台となる、最も重要な要素。
  2. サイズ感:服の印象を劇的に変える、最強のスタイル補正術。
  3. TPO:周囲への配慮を示す、大人のファッション作法。

高価な服や流行のアイテムを手に入れる前に、まずこの3つを徹底的に意識することが、オシャレへの最短ルートです。

目指すゴールを明確にする

次に、自分がどのようなオシャレを目指したいのか、というゴールを明確にしましょう。ゴールが定まれば、集めるべき情報や買うべき服が絞られ、ファッションに対する漠然とした不安が解消されます。

目指すオシャレの3つの方向性と、その注意点

メンズファッションの方向性は、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴と、陥りがちな「罠」を理解し、自分の目指すタイプを考えてみましょう。

タイプ 特徴 参考情報源 陥りやすい罠
①ファッションリーダー 流行を自ら作り出す。個性的・奇抜なスタイルを好み、他者の目は気にしない。 国内外のコレクション情報、ハイブランド公式サイト、専門誌など 独りよがりになり、TPOを無視しがち。周囲から浮いてしまう可能性がある。
②ファッション上級者 流行を敏感に取り入れつつ、自分流の着こなしを楽しむ。他者からもオシャレと認められたい。 セレクトショップSNS、ファッション雑誌、WEARなどのスナップサイト 流行を追いかけすぎ、自分らしさを見失ったり、服装がちぐはぐになったりすることも。
③程よいオシャレ 流行を追いすぎず、「キレイめ」「無難」を重視。周囲から好感を持たれたい。 当サイトのような基本解説、ECサイトの着こなし提案、ベーシックなブランド 無難になりすぎて、没個性的で面白みのない服装になってしまう可能性がある。

この記事では、③の「程よいオシャレ」を徹底的に解説します。なぜなら、このスタイルは最も応用範囲が広く、①や②のスタイルの確固たる「基礎」となるからです。基本ができていなければ、個性も流行も活かすことはできません。

さあ、まずは「センス」という曖昧な言葉を一旦忘れ、これから紹介する具体的な「ルール」と「知識」を一つずつ身につけていきましょう。それが、ファッションがわからない状態から抜け出す、最も確実な方法です。

ファッション初心者は何から始めるべきか

ファッション初心者は何から始めるべきか

オシャレを始めたいと思っても、「何から手をつければ良いのか分からない」と立ち止まってしまう方は多いでしょう。Tシャツ、アウター、靴…選択肢が多すぎて、結局何も買えずに帰ってきてしまう、という経験はありませんか。

結論から言うと、ファッション初心者はまず「パンツ」から変えてみるのが最も効率的かつ効果的です。

なぜなら、パンツはコーディネートの「土台」であり、建物で言えば基礎の部分にあたるからです。トップスが全く同じでも、土台であるパンツを一本変えるだけで、全体の雰囲気は劇的に変わります。

なぜ「パンツ」からなのか?視覚的効果を理解する

同じ白のTシャツを着ていても、パンツが色落ちした太めのジーンズなのか、あるいは上品な黒のスラックスなのかで、見る人に与える印象は全く異なります。後者の場合、自然と視線が上に誘導され、脚が長く見えたり、全体がスタイリッシュに見えたりする効果があります。つまり、パンツはコーディネート全体のスタイルを決定づける力を持っているのです。

初心者が最初に選ぶべき「魔法のパンツ」2選

では、具体的にどのようなパンツを選べば良いのでしょうか。初心者の方が最初に手に入れるべき、着回し力が高く失敗の少ない2本を紹介します。

パンツの種類 特徴 選び方のポイント
①黒のスリムテーパードパンツ 最も着回し力が高い王道アイテム。太もも周りはややゆとりがあり、裾に向かって細くなるシルエットで、誰でも脚をキレイに見せやすい。 センタープレス(中央の折り目)が入っているものを選ぶと、より上品に見える。素材はウールライクなポリエステルなどが手入れしやすくおすすめ。
②濃紺(ワンウォッシュ)のストレートデニム カジュアルの定番でありながら、色味と形でキレイめにも寄せられる万能選手。ダメージや激しい色落ちがない、濃いインディゴブルーのものを選ぶのが重要。 太すぎず細すぎない、普遍的なストレートシルエットを選ぶ。色落ち加工やダメージ加工は避けること。

まずは①の黒のスリムテーパードパンツを手に入れることを強くおすすめします。これ一本あれば、手持ちのTシャツやパーカー、スニーカーと合わせるだけで、見違えるほど大人っぽい印象になります。

最初に揃えるべきは断然「キレイめ」なパンツ

前述の通り、初心者の方が最初に手に入れるべきは、カジュアルなパンツよりも、スラックスなどの「キレイめ」なパンツです。キレイめなパンツはコーディネートの土台をしっかりと固めてくれるため、手持ちのカジュアルなトップスと合わせるだけで、自然と全体のバランスが取れた「無難カッコいい」スタイルが完成します。

「服を買いに行くための服がない」という悩みは、多くの初心者が抱えるものです。まずはオンラインストアで構わないので、評価の高い黒のテーパードパンツを一本購入してみてください。その一本が、あなたを次のステージへ連れて行ってくれる自信の源になりますよ。

おしゃれになるにはメンズは何をすべきか

おしゃれになるにはメンズは何をすべきか

「おしゃれはセンスの良い人にしかできない」というのは、実は大きな誤解です。おしゃれな印象は、感覚に頼らずとも、いくつかの基本的な原則を理解し、実践するだけで誰でも作ることが可能です。ここでは、メンズファッションにおいて最も重要と言える「三大原則」を紹介します。

この3つの原則を常に意識するだけで、コーディネートの失敗は格段に減り、「何を着ればいいか分からない」という悩みから解放され、洗練された印象を与えられるようになります。

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①キレイめとカジュアルのバランスを意識する

メンズファッションのアイテムは、その成り立ちから大きく「キレイめ」「カジュアル」の2種類に分類できます。おしゃれに見せるための第一歩は、この2つの要素を意識的にミックスし、バランスを取ることです。

  • キレイめアイテム:スーツやドレスウェアが起源。ジャケット、シャツ、スラックス、革靴など。大人っぽく、上品で、信頼感のある印象を与えます。
  • カジュアルアイテム:作業着やスポーツウェアが起源。Tシャツ、パーカー、ジーンズ、スニーカーなど。親しみやすく、リラックスした印象を与えます。

全身をカジュアルアイテムだけで固めてしまうと、どうしても子供っぽく、ラフすぎる印象になりがちです。そこで重要になるのが、キレイめアイテムをコーディネートに加えること。例えば、いつものパーカーとジーンズの組み合わせも、足元のスニーカーを革靴に変えるだけで、一気に大人っぽさが加わり、全体の印象が引き締まります。

目指すべきは「キレイめ:カジュアル=7:3」

初心者のうちは、キレイめアイテムの割合を多めに、7割程度にすることを意識すると、まず失敗しません。大人っぽい土台が出来るため、カジュアルなアイテムを合わせても品良くまとまります。慣れてきたら、この比率を5:5に近づけるなど、自分なりのバランスを探していくと良いでしょう。

②「シルエット」で印象をコントロールする

服を着た時の全体のライン、つまり「シルエット」は、オシャレの生命線と言っても過言ではありません。人が相手の服装を見るとき、個々のアイテムのデザインよりも先に、全体のシルエットから印象を判断しているからです。基本となる3つのシルエットを覚え、自在に操れるようになりましょう。

シルエット名 形状 与える印象 初心者へのアドバイス
Iラインシルエット 上下ともに細身のアイテムで構成 スタイリッシュで大人っぽい。スマートで誠実な印象。 まずはここから。ジャストサイズの服を選ぶ意識を持つだけで簡単に作れます。最も簡単で好印象を与えやすい基本の形です。
Yラインシルエット 上半身にボリュームを持たせ、下半身は細身に モードでこなれた印象。体型カバー効果も高い。 黒のスリムパンツが一本あれば作れます。トップスにオーバーサイズのアウターやニットを合わせるだけで完成します。
Aラインシルエット 上半身はコンパクトに、下半身にボリュームを 男性的でリラックスした印象。トレンド感が強い。 ワイドパンツが主役。トップスはジャストサイズのTシャツやシャツで上半身をすっきり見せることが重要です。

シルエット以前に「サイズ感」が最重要

どんなに良いシルエットを目指しても、服のサイズが合っていなければ意味がありません。特に「オーバーサイズ」と「ただ大きいだけの服」は全くの別物です。オーバーサイズは、肩の落ち方や着丈などが計算された上で作られています。まずは、自分の肩幅や体型に合った「ジャストサイズ」を基本とし、そこから少しずつサイズ感で遊んでいくのが成功の秘訣です。

③「色使い」を制して統一感を出す

コーディネートで使う色を上手にコントロールすることは、統一感を生み、おしゃれな印象を与える上で非常に重要です。色選びに自信がない人でも、以下の2つのルールを守るだけで、まとまりのある色使いができます。

ルール1:全身で使う色を「3色以内」に抑える

コーディネートに使う色の数を、原則として3色までに絞りましょう。色を4色以上使うと、途端にごちゃごちゃしてしまい、まとまりのない印象を与えがちです。特に柄物を取り入れる際は、その柄で使われている色も1色としてカウントすると、よりバランスが取りやすくなります。

ルール2:「無彩色」をベースに活用する

白・黒・グレーといった「無彩色」は、どんな色とも相性が良く、コーディネートのベースとして非常に優秀です。迷ったときは、まず無彩色を中心に組み立て、そこに有彩色を1〜2色加える、という考え方をすると、まず失敗しません。

例えば、「白のTシャツ」と「黒のパンツ」という無彩色の組み合わせを基本に、その日の気分で羽織るシャツの色を変えるだけでも、様々なバリエーションが楽しめます。ネイビーのシャツなら爽やかに、カーキのシャツならミリタリー風に、といった具合です。

これら3つの原則、「キレイめとカジュアルのバランス」「シルエット」「色使い」は、全てのオシャレの土台となる考え方です。一つ一つは決して難しくありません。日々の服装選びで、これらのポイントを常に意識する習慣をつけることが、おしゃれへの最短ルートです。

意外と知らないファッションの3大要素は?

意外と知らないファッションの3大要素は?

私たちが普段目にしている全てのファッションアイテムは、突き詰めると「色」「カタチ(シルエット)」「素材」という3つの要素の組み合わせで成り立っています。これはいわば、ファッションを構成する「言語」のようなものです。この3大要素を理解し、上手にコントロールすることが、感覚に頼らずオシャレを論理的に組み立てるための近道です。それぞれの要素が、コーディネート全体の印象にどのような影響を与えるのか、より深く掘り下げていきましょう。

①色(カラー)- 感情と印象を伝える力

色は、コーディネートの雰囲気を決定づける最も直感的でパワフルな要素です。色が持つ心理的効果を理解すると、自分がなりたい印象を意図的に作り出すことができます。

  • 暖色系(赤、オレンジ、黄など):エネルギッシュ、親しみやすい、温かいといった印象を与えます。
  • 寒色系(青、ネイビー、紫など):知的、冷静、爽やか、誠実といった印象を与えます。

例えば、初対面の人と会う日には、誠実な印象を与えるネイビーを基調としたり、アクティブに過ごしたい休日には、明るい暖色系のTシャツを取り入れたりする、といった戦略的な服選びが可能になります。

色が与える視覚効果

色は心理的な印象だけでなく、スタイルの見え方にも影響します。白やベージュなどの明るい色は「膨張色」と呼ばれ、実際よりも体を大きく見せる効果があります。逆に、黒やネイビーなどの暗い色は「収縮色」と呼ばれ、引き締まってシャープに見せる効果があります。この性質を理解すると、体型カバーにも応用できます。

②カタチ(シルエット)- スタイルと雰囲気を決定づける骨格

「カタチ」、つまりシルエットは、服装全体の骨格となり、スタイルと雰囲気を決定づけます。前述の通り、Iライン・Yライン・Aラインといった全体のシルエットが与える印象は絶大です。

さらに、ミクロな視点での「カタチ」にも注目することが、オシャレ上級者へのステップアップに繋がります。

  • 襟の形:同じシャツでも、かっちりしたレギュラーカラーか、すっきりしたバンドカラーか、リラックス感のあるオープンカラーかで、顔周りの印象が大きく変わります。
  • パンツの裾:裾がすっきりと落ちるノークッションか、少しゆとりのあるワンクッションか、あるいはロールアップするかで、足元の抜け感や上品さが変化します。

お店で服を見るとき、全体の形だけでなく、襟やポケット、裾の形といった細部にも注目してみてください。その小さな「カタチ」の違いが、全体の印象を大きく左右する重要な要素であることに気づくはずです。

③素材(マテリアル)- 季節感と品格を宿す質感

意外と見落とされがちですが、「素材」はコーディネートに季節感と品格を与える、非常に重要な要素です。同じデザインの服でも、素材が違えば全くの別物に見えます。代表的な素材とその特徴を季節ごとに見てみましょう。

季節 代表的な素材 特徴と与える印象
春夏 コットン(綿) 吸湿性・通気性に優れる万能素材。肌触りが良く、カジュアルからキレイめまで幅広く使われる。
リネン(麻) 清涼感があり、独特のシャリ感が特徴。ナチュラルでリラックスした夏の雰囲気を演出する。シワになりやすい点も「味」となる。
シアサッカー 表面に凹凸のある生地で肌への接地面が少なく、非常に涼しい。爽やかで上品な印象を与える夏の定番素材。
秋冬 ウール(羊毛) 保温性・保湿性に優れる冬の代表格。スーツからニットまで幅広く使われ、上品でクラシックな印象を与える。
スエード 革の裏面を起毛させた素材。温かみのある見た目と、滑らかな手触りが特徴で、コーディネートに高級感と柔らかさを加える。
コーデュロイ 表面に凹凸のある畝(うね)が特徴。保温性が高く、温かみのあるカジュアルな雰囲気を演出する。

これらの3つの要素を意識して服を選ぶ習慣がつけば、「なぜこの服はオシャレに見えるのか」「この組み合わせはなぜしっくりこないのか」といった疑問を、論理的に解決できるようになります。

ファッションの基本となる色の考え方

ファッションの基本となる色の考え方

コーディネートにおいて、色使いは多くの人がつまずくポイントです。「どの色とどの色を合わせれば良いのか分からない」という悩みは、ファッション初心者に共通するものです。しかし、基本的な色の考え方を知っておくだけで、色選びは格段に簡単になり、自信を持って服を選べるようになります。

その基本とは、「無彩色」をコーディネートの土台とし、「有彩色」を効果的に使うという考え方です。

無彩色と有彩色を制する

まず、色は大きく分けて「無彩色」と「有彩色」の2種類に分類されます。それぞれの役割を理解しましょう。

  • 無彩色(モノトーン):白、黒、そしてその中間にあたる全てのグレー。いわばコーディネートの「キャンバス」です。どんな色ともケンカせず、他の色を引き立てる土台としての役割を果たします。
  • 有彩色(カラー):無彩色以外の全ての色。コーディネートに彩りや個性を与える「絵の具」です。感情や季節感を表現する役割を担います。

無彩色をベースにするメリット

  • 合わせる色を選ばない:どんな有彩色とも馴染むため、コーディネートの失敗が圧倒的に少なくなります。
  • 大人っぽく見える:色数が抑えられるため、落ち着きのある洗練された印象を与えやすくなります。
  • 流行に左右されにくい:普遍的な色なので、長く着られるアイテムが多くなります。

3ステップで実践する「3色コーデ」の作り方

色合わせで失敗しないための最も簡単で効果的なルールが、「コーディネートに使う色を、無彩色を1色以上含めて3色以内にまとめる」ことです。以下の3ステップで組み立ててみましょう。

  1. ステップ1:ベースカラーを決める(面積70%)
    パンツやアウターなど、最も面積の大きい部分の色を決めます。ここには黒・白・グレーの無彩色か、ネイビー・ベージュなどの基本色を選ぶと、コーディネート全体が安定します。
  2. ステップ2:メインカラーを加える(面積20%)
    インナーのTシャツやシャツなど、2番目に面積が大きい部分の色を選びます。ここに、その日のコーディネートの主役にしたい有彩色を持ってくると、全体の印象が華やかになります。
  3. ステップ3:アクセントカラーを足す(面積10%)
    靴下やバッグ、帽子などの小物で、ごく小さな面積に色を加えます。メインカラーとは違う色や、少し派手な色を使っても、面積が小さいため悪目立ちせず、こなれた印象を演出できます。
3色コーデの具体例

例1:モノトーン+1色(初心者向け)
グレーのスラックス(ベース)、白のTシャツ(ベース)に、ブルーのストライプシャツ(メイン)を羽織る。清潔感があり、誰でも真似しやすい王道の組み合わせです。

例2:アースカラーコーデ(中級者向け)
ベージュのチノパン(ベース)に、白のインナー(ベース)、オリーブグリーンのジャケット(メイン)を合わせ、ブラウンの革靴(アクセント)で引き締める。統一感のある落ち着いたスタイルです。

3色でまとめるのが難しいと感じる場合は、まずは「モノトーン(白・黒・グレー)のみ」か、「モノトーン+有彩色1色」の2色コーデから始めるのがおすすめです。また、有彩色同士を組み合わせる際は、ペールトーン(淡い色)同士、ダークトーン(暗い色)同士など、色のトーン(明るさや鮮やかさの調子)を揃えると、多色使いでもまとまりやすくなります。

コーディネートを組み立てる上で、軸となる「基本色」を持っておくと非常に便利です。メンズファッションにおける基本色は、一般的に「グレー」「ネイビー」「ブラウン」の3色とされています。

これらの色は、他の様々な色と合わせやすく、着回し力が高いため、ワードローブの土台として最適です。なぜこれらの色が基本色とされるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。

基本色 特徴と与える印象 相性の良い色
グレー 上品で都会的な印象。無彩色なのでどんな色とも馴染みやすい万能カラー。 白、黒、ネイビー、ブルー、ピンクなどほぼ全ての色
ネイビー 知的で誠実、清潔感のある印象。黒に近い感覚で使えながら、黒よりも柔らかい雰囲気になる。 白、グレー、ベージュ、ブラウン、カーキなど
ブラウン 落ち着きがあり、穏やかで安心感のある印象。アースカラーなので自然で優しい雰囲気を演出する。 白、黒、ベージュ、カーキ、ネイビー、オレンジなど

クローゼットの中を見渡したとき、これらの基本色と、前述した無彩色(白・黒)のアイテムがバランス良く揃っていると、日々のコーディネートが非常に楽になります。例えば、ネイビージャケットやグレーのスラックス、ブラウンの革靴などは、一つ持っておくだけで着こなしの幅を大きく広げてくれるでしょう。

これから服を買い足す際は、つい好きな色に手が伸びがちですが、まずはこれらの基本色のアイテムが揃っているかを確認するのがおすすめです。土台がしっかりしていれば、どんな色も活かしやすくなりますよ。

ファッションの7対3の法則とは?

ファッションの7対3の法則とは?

色の組み合わせに慣れてきたら、ぜひ覚えておきたいのが「7対3の法則」です。これは、コーディネート全体を構成する色の面積比率に関するテクニックで、ベースカラーを7割、アクセントカラー(またはアソートカラー)を3割で構成するというものです。

この比率を守ることで、コーディネートにメリハリが生まれ、視覚的にバランスの取れた、より洗練された印象を与えることができます。インテリアやWebデザインの世界でも使われる、普遍的な美しさの比率と言われています。

7対3の法則の具体的な使い方

ファッションに置き換えると、以下のように考えられます。

  • 7割(ベースカラー):スーツやコート、パンツなど、コーディネートの中で最も面積の大きい部分を占める色。ネイビー、グレー、ブラウンといった落ち着いた基本色を選ぶのが一般的です。
  • 3割(アクセントカラー):インナー、靴、マフラー、バッグなど、比較的小さな面積を占める部分。ここに自分の好きな色や、なりたい印象を表現する色を持ってくることで、効果的に個性を演出できます。
具体例で見る7対3の法則

例えば、ネイビーのセットアップ(ベースカラー7割)に、インナーとしてボルドーのニット(アクセントカラー3割)を合わせる、といった具合です。ベースがしっかりしているため、アクセントカラーが際立ち、こなれた印象になります。もしこの比率が逆転して、ボルドーの面積が7割になると、派手でまとまりのない印象になりがちです。

この法則を意識することで、「差し色」を効果的に使うことができるようになります。全身を無彩色や基本色でまとめたシンプルなコーディネートも良いですが、3割だけ色で遊んでみることで、オシャレの楽しさがさらに広がるはずです。

実践で役立つメンズファッションの基本知識

実践で役立つメンズファッションの基本知識

  • ファッションセンスがいい人の特徴とは?
  • 高校生の服の選び方とファッションの基本
  • 20代大学生のメンズ服の選び方
  • 変わるためのメンズファッションの基本知識

ファッションセンスがいい人の特徴とは?

ファッションセンスがいい人の特徴とは?

「ファッションセンスがいい」と言われる人たちには、いくつかの共通した特徴があります。彼らは決して、ただ流行の服を着ているわけではありません。ここでは、センスを磨く上で目標とすべき、具体的な特徴を掘り下げていきます。

① 清潔感を最も大切にする

どんなにおしゃれな服を着ていても、清潔感がなければ台無しです。センスのいい人は、服のシワや汚れ、毛玉、靴の汚れなどに細心の注意を払っています。高価な服を着ることよりも、アイロンのかかったシャツや、手入れされた靴を身につけることの方がずっと重要だと知っているのです。

② TPOをわきまえている

TPO(Time, Place, Occasion)、つまり、いつ、どこで、どんな場面なのかをわきまえた服装ができるのも、センスのいい人の特徴です。フォーマルな場にふさわしい服装や、アウトドアに適した服装など、その場に合ったスタイルを選ぶことで、周囲に配慮ができる大人としての印象も与えます。

③ 自分に似合うものを知っている

流行っているからという理由だけで服を選ぶのではなく、自分の体型、肌の色、雰囲気、年齢に合った服を客観的に理解し、選んでいます。これが「自分らしさ」となり、無理のない、こなれた雰囲気を生み出します。自分に似合うものを知るためには、試着を繰り返したり、全身鏡で客観的に自分を見たりすることが不可欠です。

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④ コーディネートの足し算・引き算が上手い

おしゃれな人は、全体のバランスを見て、装飾やアイテムを足したり引いたりするのが上手です。コーディネートがシンプルすぎると感じたらアクセサリーや柄物の小物で「足し算」を、逆に少し派手すぎると感じたらアイテムの色数を減らして「引き算」をします。特に初心者は、まず「引き算」を意識し、できるだけシンプルにまとめることから始めると失敗が少なくなります。

これらの特徴は、日々の少しの意識で誰でも真似できることばかりです。まずは「清潔感」を徹底することから始めてみましょう。

高校生の服の選び方とファッションの基本

高校生の服の選び方とファッションの基本

高校生活では制服で過ごす時間が長いからこそ、休日の私服は自分らしさを表現できる貴重な機会です。しかし、「お小遣いが限られている」「何を買えば失敗しないか分からない」といった悩みは尽きないでしょう。高校生のファッションで最も重要なのは、「シンプルな基本」を固め、そこに「少しの大人っぽさ」を加えて、子供っぽさから脱却することです。

派手な柄物や奇抜なデザインに挑戦する前に、まずは着回し力が高く、長く使えるアイテムを揃えることから始めましょう。

【脱・子供顔】童顔メンズファッションの悩み解決コーデ術 – メンズコスメケア図鑑

「着回し力」を最優先した、最強の基本ワードローブ構築術

限られた予算の中で最大限にオシャレを楽しむためには、一つのアイテムを様々なコーディネートで使い回せる「着回し力」が絶対的な正義です。以下の表に挙げる「最強の基本アイテム」を軸にワードローブを構築すれば、少ない服でも多彩な着こなしが可能になります。

高校生が最初に揃えるべき「基本アイテム」8選

カテゴリ 具体的なアイテム例 選ぶべき理由とポイント
トップス 無地のTシャツ(白・黒) 一枚でもインナーとしても使える万能選手。生地が薄すぎると肌着に見えるため、少し厚手のものを選ぶのがコツ。
シンプルなスウェット/パーカー リラックス感のある定番アイテム。子供っぽく見えないよう、大きなロゴや派手なプリントは避け、無地やワンポイントのものを選ぶ。
パンツ 黒のスリムパンツ(スキニー) コーディネートの土台となる最強の一本。どんなトップスやアウターとも相性が良く、全体を引き締めてくれる。
濃紺のストレートデニム カジュアルの王道。ダメージ加工や激しい色落ちのない「ワンウォッシュ」のものを選ぶと、キレイめにも着こなせる。
アウター デニムジャケット 春・秋に活躍する定番アウター。パーカーの上に羽織るなど着こなしの幅が広い。ジャストサイズを選ぶのが基本。
マウンテンパーカー 機能的でトレンド感もある人気アイテム。アウトドアから街着まで対応可能。黒やベージュ、カーキが合わせやすい。
シューズ 定番ブランドのスニーカー どんな服装にも馴染む、白・黒・グレーのいずれかを選ぶ。コンバースやVANS、アディダスのスタンスミスなどが代表例。
シンプルな黒の革靴 一足あるだけで劇的に大人っぽくなる魔法のアイテム。ローファーやプレーントゥダービーが初心者にもおすすめ。

 

「子供っぽさ」から脱却する、魔法の一工夫

基本アイテムはカジュアルなものが中心です。そのため、組み合わせによってはどうしても幼い印象に見えてしまうことがあります。そこで実践したいのが、コーディネートのどこか一点を「キレイめ」なアイテムに置き換えるというテクニックです。

具体例:スニーカーを革靴に変えるだけ

例えば、「パーカー+ジーンズ+スニーカー」という定番のカジュアルスタイル。この組み合わせの足元を、スニーカーからシンプルな黒の革靴に変えてみてください。たったそれだけで、全体の印象がぐっと引き締まり、大人びて見えるはずです。このように、カジュアルなコーディネートの中に、キレイめな要素を一つ混ぜ込むだけで、周りと差がつくオシャレが完成します。

最大の落とし穴、「サイズ感」に要注意

高校生に最もありがちな失敗が「サイズ感」です。大きすぎるダボダボの服や、小さすぎるピチピチの服は、どんなに良いアイテムでもだらしなく見えたり、子供っぽく見えたりする原因になります。昨今はオーバーサイズが流行していますが、それはあくまで計算された「おしゃれなゆるさ」です。

まずは、自分の肩幅や着丈に合った「ジャストサイズ」を選ぶことを基本としましょう。試着した際は、必ず全身鏡で以下の点をチェックする習慣をつけてください。

  • 肩のラインが、実際の肩の位置から大きく落ちすぎていないか?
  • トップスの着丈が、お尻を完全に隠してしまうほど長すぎないか?
  • パンツの裾が、靴の上でぐちゃぐちゃに溜まっていないか?

最初は自分のジャストサイズが分からなくても全く問題ありません。色々な服を試着するうちに、必ず「これだ!」という心地良いサイズ感が見つかります。失敗を恐れずに、まずは試着を楽しむことから始めてみましょう。

20代大学生のメンズ服の選び方

20代大学生のメンズ服の選び方

20代の大学生になると、高校時代とは比較にならないほど行動範囲が広がり、ファッションが自身の印象を左右する重要な要素となります。講義、サークル、アルバイト、友人との交流、そして恋愛。ここは、画一的な制服から解放され、大人としての自分らしさを表現していく「ファッションの移行期」です。

ポイントは、カジュアルをベースにしつつも、TPOを意識した「キレイめ」要素を上手くミックスし、社会人への準備段階としての上品さを身につけることです。

高校生ファッションから卒業するための「買い足し」マストアイテム

高校時代に揃えた基本ワードローブを活かしつつ、以下の少し大人びたアイテムを「買い足す」ことで、ファッションを次のステージへと進化させましょう。

  • 襟付きのシャツ(オックスフォード、ブロードなど)
    Tシャツの気軽さに「きちんと感」をプラスしてくれる万能選手。一枚で着れば知的で清潔な印象に、Tシャツの上に羽織れば体温調節もできるこなれたスタイルになります。
  • テーラードジャケット
    羽織るだけでコーディネートを「格上げ」してくれる最強アイテム。カジュアルなTシャツやデニムに合わせる「ジャケパンスタイル」は、大学生の必修科目と言えるでしょう。デートや少しフォーマルな発表の場でも活躍します。
  • スラックス・テーパードパンツ
    シルエットの美しさが、スタイル全体を洗練させます。ジーンズやチノパンとは違う「上品なオーラ」を纏うことができ、これを一本持っているだけでコーディネートの幅が劇的に広がります。
  • 革靴・キレイめシューズ(ローファー、Uチップ、白レザースニーカーなど)
    「オシャレは足元から」という言葉の通り、足元を変えるだけで全体の印象が引き締まります。スニーカー一辺倒から卒業し、シーンに合わせて靴を選べるようになることが、大人への第一歩です。

多様化するシーンを乗りこなす「TPO別」着こなし術

大学生の日常は、様々なシーンで構成されています。それぞれの場面にふさわしい服装を考えることも、ファッションセンスの一部です。

シーン 推奨スタイル コーディネート具体例 ポイント・注意点
講義・サークル リラックス感のあるキレイめカジュアル スウェット+スラックス+スニーカー 長時間座っても疲れない、動きやすい服装が基本。ただし、だらしなく見えないよう清潔感を意識する。
友人との遊び トレンドを取り入れたカジュアル 柄シャツ+ワイドパンツ+スニーカー 自分の好きなスタイルを存分に楽しむ場面。少し個性的なアイテムに挑戦するのも良い。
デート 清潔感重視のキレイめカジュアル 白シャツ+テーパードパンツ+ジャケット+革靴 何よりも清潔感が最優先。シワのないシャツや手入れされた靴など、細部への気配りが好印象に繋がる。
少しフォーマルな場
(食事会、発表会など)
セットアップスタイル ネイビーのセットアップ+白Tシャツ+革靴 カッチリしすぎないよう、インナーをTシャツやニットにするとこなれた印象になる。

20代は、様々なスタイルを試す中で、自分の「好き」という感覚を育て、ファッションの「軸」を見つける大切な時期です。トレンドを追いかけるのも素晴らしいですが、それ以上に、自分が心から「心地良い」と感じ、自信を持てるスタイルを探求してみてください。それこそが、あなただけのオリジナルのオシャレに繋がっていきます。

変わるためのメンズファッションの基本知識

この記事で解説してきたメンズファッションの基本知識は、特別な才能がなくても、意識さえすれば誰でも明日から実践できるものばかりです。ファッションセンスは生まれつきのものではなく、知識を学び、実践を重ねることで後天的に磨かれていくスキルです。

おしゃれへの第一歩を踏み出すために、この記事の要点をまとめました。まずはこの中から一つでも良いので、次の服装選びで試してみてください。

  • オシャレはセンスだけでなく基本知識で実践できる
  • まず自分が目指すオシャレの方向性を決める
  • 初心者はまずキレイめなパンツから変えてみるのが効果的
  • オシャレの基本は「キレイめ」「シルエット」「色合わせ」の3点
  • ファッションは「色」「カタチ」「素材」の3大要素で構成される
  • 色の基本は「無彩色」と「有彩色」のバランスを考えること
  • コーデで使う色は無彩色を含め3色以内に抑える
  • メンズファッションの基本色はグレー・ネイビー・ブラウン
  • 色の面積は「ベースカラー7割:アクセントカラー3割」を意識する
  • ファッションセンスがいい人は何よりも清潔感を大切にしている
  • TPOをわきまえ、自分に似合う服を選ぶことが重要
  • 高校生はシンプルな基本アイテムを着回すことから始める
  • 大学生はカジュアルにキレイめ要素をミックスするのがポイント
  • サイズ感は最も重要、まずはジャストサイズを基本とする
  • 小さな変化の積み重ねがおしゃれへの一番の近道となる

 

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