こんにちは。メンズコスメケア図鑑、運営者の「シライヒロ」です。
「男の美容室の頻度って、みんなどれくらいなんだろう?」と疑問に思ったこと、ありませんか。
よく「月一」が平均だと言われますが、社会人としてそれで清潔感を保てるのか、自分の髪型、例えばツーブロックや刈り上げ、マッシュの場合に本当に合っているのか、迷いますよね。2ヶ月や3ヶ月空けてしまうとどうなるのか、逆に伸ばし中の場合はどうすればいいのか。
この記事では、そうした「男の美容室の頻度」に関する疑問を解消するために、髪型別、目的別に最適な周期をまとめてみました。清潔感をキープするための「自分だけの正解」を見つけるお手伝いができればと思います。
- 髪型別(ショート・マッシュ等)の最適頻度
- 目的別(カラー・パーマ等)の推奨周期
- 清潔感を保つための「行くべきサイン」
- 床屋と美容室の使い分けのヒント
男の美容室の頻度【髪型別】

まず気になるのが、自分の髪型だとどれくらいの頻度で行くべきか、ですよね。結論から言うと、髪は短いほど頻繁なメンテナンスが必要です。ここでは代表的な髪型別に、清潔感を保つための「崩壊点」がいつ来るのかを見ていきましょう。
男性の平均頻度は3週~6週
よく、男性が美容室に行く平均頻度は「3週~6週(約1ヶ月)」と言われます。これは、髪の毛が1ヶ月に約1~1.5cm伸びることに基づいています。
ただ、この「3週~6週」って、かなり幅が広いですよね。結局のところ、この1.5cmの成長が、自分のヘアスタイルをどれだけ崩すかで、最適な頻度は人それぞれ変わってきます。
短いスタイルほど1.5cmの影響は大きく、長いスタイルほど影響は小さくなります。だからこそ、「平均」を鵜呑みにせず、自分の髪型に合った周期を見つけるのが大事なんですね。
ショート・社会人は月一が最適
多くの社会人の方や、清潔感が求められるビジネスシーンに多いショートスタイル。この場合は、「3〜4週間(月1回)」が最も理想的な頻度かなと思います。
私自身もショートに近いスタイルが多いですが、3週間を過ぎたあたりから、こんなサインが出てきませんか?
- サイド(特に耳周り)が膨らんできて、頭が大きく見える
- 襟足やもみあげが伸びて、清潔感が失われ始める
- スタイリング剤を使っても、トップが潰れやすくなる
これがスタイルの「崩壊点」の始まりです。特に人前に立つことが多い方は、「月1回」をベースに、大事な予定の前は「3週間」でメンテナンスする、というサイクルがおすすめです。
髪型だけでなく、肌の調子も清潔感には欠かせません。基本的なスキンケアに不安がある方は、メンズスキンケアの選び方の記事も参考にしてみてください。
刈り上げ・ツーブロックの頻度

ツーブロックやフェードスタイルは、管理が悩ましいスタイルですよね。なぜなら、「刈り上げ部分」と「上部の髪」で、寿命がまったく違うからです。
刈り上げた部分は、早い人だと1~2週間で伸びてきて、青々とした感じが薄れ、ただの「短い髪」になってしまいます。スキンフェードなら、その変化はもっと早いですね。
でも、上のマッシュ部分などは4〜6週間もつ…。このジレンマをどう解決するかがポイントです。
ツーブロック管理の3つの戦略
- 完璧主義(2〜3週ごと): 2〜3週間に1回、刈り上げ部分だけを整える「メンテナンスカット」に行き、全体カットは4〜6週ごとにする。
- 経済的(4〜6週+セルフ): 全体カットは月1回。途中で気になる刈り上げ部分は、バリカン(6mmあたりが無難かも)でセルフメンテナンスする。
- 受容(4〜6週ごと): 次の全体カットまで我慢する。
どのスタイルを選ぶかで、コストも手間も変わってきます。美容師さんに「刈り上げだけ整えるメニュー」があるか相談してみるのも一つの手ですね。
マッシュなどミディアムの頻度
マッシュやセンターパートのようなミディアムスタイルになると、頻度は少し長くなり、「4〜6週間(1ヶ月〜1ヶ月半)」が目安になります。
ミディアムの場合、1.5cm伸びても「少し長くなったな」くらいで、スタイルが即座に崩壊することは少ないです。それよりも問題になるのが、全体の「重さ」です。
カットの時に軽くするために「すいた」内側の髪が伸びてくることで、全体が重く、野暮ったい印象になってきます。
ミディアムのカットサイン
- 前髪が目にかかってうっとうしくなってきた
- 全体のボリュームが増えて、頭が大きく見え始めた
- スタイリングしても、束感や動きが出にくくなった
このタイミングでのカットは、長さを切るというより、「毛量調整」をしてもらうのがメインの目的になりますね。
ロングと伸ばし中の頻度
ロングヘアの場合、カットの頻度は「6〜8週間(2ヶ月前後)」と、さらに長くなります。根元が1.5cm伸びても、スタイルへの影響はほぼありません。
この場合のカットは、スタイル維持より「ダメージコントロール」が目的です。毛先が絡まったり、枝毛が目立ったりしたら、毛先を整えてもらうサインですね。
髪を「伸ばし中」でも美容室に行くべき?
よく「伸ばしてるから美容室に行かない」という方がいますが、これは逆効果かもしれません。
放置しすぎると、毛先が傷むだけでなく、全体のバランスが崩れて、伸ばしかけの過程が一番「だらしなく」見えてしまいます。
「伸ばしている」ことを美容師さんにしっかり伝えた上で、最低でも「半年に一度」、できれば3〜4ヶ月に一度は「綺麗に伸ばすためのメンテナンス」(毛量調整や枝毛カット)をしてもらうのが、結局は一番の近道かなと思います。
男の美容室の頻度【目的別】
美容室に行く目的は、カットだけとは限りませんよね。ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正など、特殊な施術はそれぞれ最適な周期があります。カットの頻度とどう組み合わせるのが効率的か、目的別に見ていきましょう。
ヘアカラーの頻度は1ヶ月半
ヘアカラーの頻度を決めるのは、根元の「プリン状態」です。髪は1ヶ月で約1~1.5cm伸びるので、最適な染め直しの頻度は「1ヶ月〜1ヶ月半」が目安になります。
1ヶ月半を過ぎて、根元の黒い部分(新生部)が1.5cmを超えてくると、色の境界線がハッキリと目立ち始め、一気に清潔感が失われた印象になります。
もちろん、ブリーチの有無や色味(アッシュ系は退色が早いなど)によっても変わりますが、きれいな色を保ちたいなら、この周期がリミットかなと思います。
パーマを当てる頻度は2ヶ月
パーマスタイルは少し複雑で、「パーマを当て直す頻度」と「パーマを活かすカットの頻度」を使い分けるのが賢いやり方です。
毎月パーマを当て直すと、コストもかかりますし、何より髪へのダメージが深刻です。
おすすめの「パーマ黄金サイクル」
- 1回目: カット + パーマ
- 2回目(5〜6週後): カットのみ。伸びた部分を整え、まだ残っているパーマ感を「復活」させるカットをしてもらいます。
- 3回目(1回目から約2ヶ月後): カット + パーマ(当て直し)
このように、「パーマ → カットのみ → パーマ」というサイクルを繰り返すことで、ダメージと費用を抑えながら、良い状態をキープしやすくなります。信頼できる美容師さんに、このサイクルを相談してみるのがおすすめです。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。髪質やパーマの種類、ダメージレベルによって最適な周期は異なります。コストやダメージに関する最終的な判断は、担当の美容師さんとよく相談してください。
縮毛矯正は3ヶ月ごと?
クセ毛に悩む方の縮毛矯正ですが、この頻度は髪の長さ(重さ)によって大きく変わってきます。
- メンズショート: 2〜3ヶ月に一度
- ミディアム: 4〜5ヶ月に一度
なぜここまで差が出るかというと、物理的な「髪の重さ」が関係しています。
ショートヘアは髪が軽いので、根元からクセが2〜3cm伸びてくると、クセの力が勝ってしまい、毛先が跳ねたり、不自然なボリュームが出たりします。一方、ミディアム以上の長さがあれば、髪自体の重さで根元のクセが引っ張られ、クセが目立ちにくくなるんですね。
ショートの方は、やや高頻度なメンテナンスが必要になる、と覚えておくと良いかもしれません。
ヘッドスパは月一推奨
ヘッドスパは、リラクゼーション目的だけでなく、頭皮環境を整えるためにも非常に有効です。推奨される頻度は「月1回」です。
これは、頭皮のターンオーバー(肌の生まれ変わり)が約28日周期であることに基づいています。この周期に合わせて古い角質や皮脂汚れをリセットすることで、健康な髪が育つ土壌を保つことができます。
多くの男性は、ショートスタイル維持のために「月1回」カットに行きますよね。「カットのついでに、ヘッドスパもお願いする」というのをルーティンにしてしまうのが、最も効率的で続けやすい方法かなと思います。
美容室に行くべきサイン
周期を覚えていなくても、「あ、そろそろ行かないとマズいな」と感じる「崩壊のサイン」があります。このセルフチェックに当てはまったら、予約のタイミングです。
5つの「行くべきサイン」
- 見た目の崩壊: 襟足やもみあげが襟や耳にかかり始めた。サイドが膨らみ、シルエットが四角くなってきた。
- 機能の崩壊: スタイリングが決まらない。ワックスをつけてもトップがすぐ潰れる。
- 感覚の崩壊: 髪を乾かすのに時間がかかる。全体的に「重い」「野暮ったい」と感じる。
- 外的要因: 大事な商談、デート、同窓会など、イベントが控えている。
- 色の崩壊: (カラーをしている場合)根元のプリンが1.5cmを超えた。
特に「スタイリングが決まらない」と感じ始めたら、それは髪が伸びて毛量が崩れ、スタイリング剤でカバーできる限界を超えた証拠です。
また、「感覚の崩壊」でシャンプーの泡立ちが悪いと感じる場合、毛量の問題だけでなくシャンプー自体が合っていない可能性もあります。メンズシャンプーの人気ランキングも参考に、日々のケアを見直してみるのも良いかもしれません。
床屋と美容室の頻度の違い
「美容室と理容室(床屋)で、行く頻度は変わるの?」という疑問ですが、これは「場所」が頻度を決めるのではなく、「やりたいスタイル」が頻度と場所を決める、というのが答えになります。
例えば、あなたが「フェードスタイル」を選んだとします。このスタイルは、記事の冒頭でも触れたように「2〜3週間に1回」という、非常に高頻度なメンテナンスが求められます。
この月2回のメンテナンスを、価格帯がやや高めな美容室で行うと、当然コストはかさみます。一方で、カットやシェービングに特化し、比較的リーズナブルな理容室であれば、月2回でもコストを抑えられます。
結果として、「フェードのような高頻度メンテが必要なスタイルを選ぶ人は、コスト合理性の観点から理容室を選ぶことが多い」と言えるかもしれませんね。
男の美容室の頻度 総まとめ
最後に、男の美容室の頻度について、大切なポイントをまとめます。
頻度を決める3つの要素
- あなたの髪型: 短いほど高頻度(2〜3週)、長いほど低頻度(4〜6週)。
- 求める清潔感: 常に完璧を求めるなら頻度アップ。
- 目的: カットだけでなく、カラーやパーマの周期も考慮する。
よく言われる「平均3〜6週」を基準にしつつも、最終的には本記事で紹介した「行くべきサイン」を参考に、あなただけの「黄金サイクル」を見つけることが重要です。
髪型は、第一印象を左右する重要な要素です。自分に合った最適な頻度でメンテナンスして、常に清潔感のある好印象をキープしていきましょう。
